一目ぼれと恋の味

人それぞれ好みがあります。なぜ、それが好きなのかと聞かれると、口では説明できないのですが、好きだから好きと答えるしかないのです。

そして、何らかのきっかけで、好みの異性に出会うと、一瞬で好きになり、忘れられなくなくなります。

特に、相手の容姿だけでなく、癖、性格、匂い、ファッションセンス、物事の考え方など、色んな要素が自分の好みに合致すると、その思いは一層強くなります。

話しかけようと思っても、緊張して心臓がバクバクし、声が上ずってうまく話すことができません。

それでいて、いつもその人のことを考えてしまい、他のことが手につかなくなり、夜もねられなくなります。

そうしている間に、その人が自分の心の中でどんどん理想化されて行き、その人に関することは何でも知りたくなります。

積極的な人であれば、その人に対し猛烈にアタックをすることでしょう。そして、相手もあなたに対して同じ思いであれば、相思相愛で晴れてカップになっても、円満な家庭を築けることでしょう。

しかし、一目ぼれが一方的なものであれば、片想いで終わってしまいます。また、思い焦がれた相手が、何かの瞬間に、あなたが思い描いていたことと違った面を見せると、百年の恋も一瞬にして冷めてしまうのです。

初恋のほろ苦い味、青春の甘酸っぱい味は、ここから来るのでしょうね。でも、自分を磨き続け、異性と出会うような活動を積極的に行っておれば、いつかは、理想の異性と出会うことでしょう。